転んで顔や身体を擦りむいた際、傷口から砂利などが侵入し、取り除かれないまま傷口が塞がると、皮膚の内部に残された異物が色素沈着を引き起こし、茶色や黒色のアザとして残ってしまうことがあります。
このような状態を外傷性色素沈着(がいしょうせいしきそちんちゃく)といいます。
原因となる異物は様々ですが、アスファルトのタールや砂利、鉛筆の芯などが挙げられます。
また、外傷性色素沈着はタトゥーのように見えることから外傷性刺青と呼ばれることもあります。
外傷性色素沈着の治療法は、Qスイッチルビーレーザーが主流です。
レーザーを照射することで、黒色色素・メラニンを生成するメラノサイトと呼ばれる細胞を破壊し、色素沈着を改善させるという治療法です。
このような異物混入による外傷性色素沈着に対するレーザー治療は健康保険が適用されるため自由診療と比較して費用を抑えることができます。
よくある質問
外傷性色素斑は治りますか?
皮膚の中に残った異物の種類や深さによって異なりますが、一般的にはレーザー治療を行うことで薄くすることが出来ます。ただし、完全に消えるとは限りませんのご注意ください。
外傷性色素斑と似ている症状として、炎症後色素沈着があります。
これはニキビや切り傷などの炎症が原因でメラニン色素が沈着したものです。
自分のアザがどの症状かわからない場合は、皮膚科を受診し、正しい診断を受けることをオススメします。
レーザー治療は痛いですか?
ゴムで弾かれたような痛みがありますが、麻酔や冷却で痛みを軽減しながら治療することが出来ます。
外傷性色素斑治療のリスクはありますか?
Qスイッチルビーレーザーによる治療を受けた後は、照射部位の赤みや腫れなどが発生する可能性があります。
軽いやけどを負った状態ですので、照射部位をこすらないようにしたり、紫外線に当たらないように対策を行ってください。