はじめに
こんにちは、天神皮ふ科です🏥
5月から7月にかけて、皮膚科で増えてくる症状のひとつが「毛虫皮膚炎」です。
特にこの時期に注意したいのがチャドクガによる皮膚炎です。
「庭の手入れをした後からかゆくなった」
「公園へ行った翌日にブツブツができた」
「突然、首や腕に発疹が出てきた」
このような症状は、チャドクガが原因かもしれません。
今回は、初夏に増えるチャドクガ皮膚炎についてご紹介します。
チャドクガとは?
チャドクガは、ツバキやサザンカなどの樹木に発生する毛虫です。
チャドクガ
幼虫の体には非常に細かい毒針毛(どくしんもう)が付いており、この毛が皮膚に付着することで強いかゆみや発疹を引き起こします。
福岡市内でも公園や住宅の庭木などで見られ、毎年この時期になると受診される患者さまが増加します。
直接触れていなくても症状が出る?
チャドクガの特徴は、毛虫に直接触れていなくても皮膚炎が起こることです。
毒針毛は非常に軽いため、
- 庭木の剪定
- 草取り
- 洗濯物の取り込み
- 公園での散歩
などの際に風で飛散し、皮膚に付着することがあります。
「毛虫を見ていないのにかゆくなった」というケースも少なくありません。
どんな症状が現れる?
毒針毛が付着して数時間から1日程度で、
✅ 強いかゆみ
✅ 赤いブツブツ
✅ 小さな発疹が集まって広がる
✅ 首・腕・胸・お腹など露出部を中心に発症
といった症状が現れます。
特に汗をかきやすい季節は症状が広がりやすく、夜も眠れないほどかゆみが強くなることがあります。
やってはいけない対処法
かゆみが強いと掻いてしまいがちですが、
⚠️ 掻き壊し
⚠️ タオルで強くこする
⚠️ 患部を刺激する
ことは症状悪化の原因になります。
また、毒針毛が皮膚や衣服に残っている場合は、さらに発疹が広がることがあります。
チャドクガ皮膚炎かな?と思ったら
まずは、
- シャワーで洗い流す
- 衣服を洗濯する
- 患部を冷やす
ことが大切です。
ただし、市販薬では十分に炎症を抑えられないことも多く、かゆみが強い場合は皮膚科での治療をおすすめします。
皮膚科での治療
チャドクガによる皮膚炎では、
💊 ステロイド外用薬
💊 抗ヒスタミン薬(飲み薬)
などを使用し、炎症とかゆみを抑えます。
症状が広範囲に及んでいる場合や、強い炎症がある場合には適切な治療が必要です。
早めに治療を開始することで、症状の長期化や掻き壊しによる色素沈着を防ぐことが期待できます。
予防のポイント
🌿 ツバキやサザンカの周囲では注意する
🌿 庭木の剪定時は長袖・手袋を着用する
🌿 毛虫を見つけても素手で触らない
🌿 洗濯物を取り込む際は軽く払う
🌿 庭木の定期的な管理を行う
まとめ
チャドクガによる毛虫皮膚炎は、毎年5月から7月頃に多くみられる皮膚トラブルです。
「急にかゆいブツブツが出てきた」
「庭仕事の後から発疹が広がった」
「市販薬を塗っても改善しない」
そんな時は、チャドクガによる皮膚炎の可能性があります。
気になる症状がありましたら、お気軽に天神皮ふ科へご相談ください🏥✨